旅人類vol.7 ~後志・胆振で再発見 港町から始まる、歴史散歩~
2021年4月26日月曜日 13:49
旅人類vol.7 ~後志・胆振で再発見 港町から始まる、歴史散歩~
酒場詩人・吉田類さんが北海道各地の魅力をナビゲートする大人のための旅ガイド『旅人類(たびじんるい)』。
2021年3月に発行された最新号vol.07で類さんが訪れたのは、小樽市や余市町、ニセコ町など20の市町村を擁する後志(しりべし)エリアと、室蘭市、苫小牧市、登別市、伊達市など11の市町を擁する胆振(いぶり)エリア。どちらも、札幌から気軽に行き来が出来る立地にあります。
後志は江戸時代からニシン漁で栄え、現在も日本海の豊かな恵みを誇る沿岸部と、蝦夷富士・羊蹄山というシンボルを中心とした内陸部、それぞれに異なる表情を併せ持っています。
かつて「北日本一の経済都市」と呼ばれるほど栄華を極めた小樽。今もなお、往時の風景を伝える貴重な産業遺産が数多く残されており、何度訪れてもそのたびに新たな発見があります。北海道の近代化を加速させた『炭鉄港』(空知の石炭、小樽の鉄道・港湾、室蘭の鉄鋼)の一翼を担っていたこの都市の、各所に残る繁栄の足跡をめぐりながら、その激動期をまざまざと感じる類さん。夜の帳が降りれば、個性豊かな酒場へと繰り出します。
さらに、「蝦夷富士」と称される羊蹄山を中心としたニセコエリアでは、ネイチャーツアーの達人とニセコの森を歩き、羊蹄が育んだ極上の食材を堪能し…。
もちろん、おいしい食にはうまい酒。老舗の二世古酒造や話題の新醸造所・積丹スピリット、余市のワイナリーなどへ足を延ばします。
旅の第2幕は胆振です。「西胆振」では洞爺湖や有珠山、縄文遺跡群がある北黄金貝塚などを訪れ、太古から連綿と続く北海道のダイナミックな成り立ちをひもといていきます。さらに「鉄のまち」として日本の鉄鋼業を支えてきた室蘭では、数々の産業遺産を巡り、工場夜景に息を呑む…。
小樽と共に、室蘭も、『炭鉄港』の拠点として、大きな役割を果たしてきたのです。「東胆振」では類さんは興味の趣くままに、あちらこちらと地域の宝を深掘りして歩きます。苫小牧市のホッキ貝、むかわ町のむかわ竜と、ししゃも。白老町では新スポット「ウポポイ(民族共生象徴空間)」を訪ねてアイヌ文化に触れ、安平町では室蘭本線・夕張線の歴史に想いをはせる。夜は室蘭や苫小牧の酒場街へ繰り出し、地元の人たちがオススメする酒場で、人と人との酒縁を結ぶ――。
『旅人類』これまでの旅の軌跡をご紹介します。
創刊号「函館・釧路」エリア
Vol.02「道北の街・島めぐり」
Vol.03「函館・青森」
Vol.04「日高・十勝」
Vol.05「オホーツク」
Vol.06「空知・富良野・美瑛」
判型/B5平綴じ 144ページフルカラー
企画/株式会社ドーコン
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