霧島・錦灘酒造〜近代焼酎のふるさとを訪ねて その1
2009年8月29日土曜日 17:49
抜けるような青空に光る雲と、濃い緑の木立を配した高原が広がり、象牙色の壁にくすんだ赤い屋根の中世風の東欧建築が立ち並ぶ。ボヘミア地方の田舎町を訪れたかと錯覚する。なんと、ここは鹿児島空港へもほど近い霧島市にある錦灘酒造のチェコ村だ。民間レベルのチェコ領事館も兼ねている。
錦灘酒造は、河内菌白麹の発見者、近代焼酎の父と呼ばれる河内源一郎の三代目が後を継ぐ。
もともと焼酎用の麹を扱う麹屋からで、現社長の山元紀子さんが受け継いでいる。さっそく、敷地内のレストラン「リトル・プラハ」で、酒造自慢のピルスナー・ビールを呷りながら、社長夫妻のチェコへのこだわりが伺えた。
チェコを代表するピルスナー・ビールの搾りたての爽快味はもとより、夫妻のユニークな人柄と波乱に富んだチェコ村誕生物語が圧巻。いやはや、淡々と語られるものの、薩摩隼人と薩摩おごじょの情熱は熱い。ちなみに、夫人はホッピービバレッジ社のミーナ(美奈)さんとは、親しい間柄という。二人のパワフルなビジネス・センスを思えば、さも有りなんだろう。
チェコ人シェフが供する直営養豚所で飼育した黒豚ハムが、会食をいっそう滑らかにしてくれる。
黒豚は、自家農園産の瑞々しい野菜をそえて、しゃぶしゃぶで食すのが最高だと、夫人のオススメ。しゃぶしゃぶは翌日の楽しみに残して、恒例の焼酎工場見学となった。(続く)
<お知らせ> 錦灘酒造のご厚意で、10月24日(土曜日)、チェコ村のレストラン「リトル・プラハ」にて、楽しみ俳句会を開催します。ピルスナー、黒豚しゃぶしゃぶなど、飲み、食い放題で、参加費は3000円。俳句初心者でも、問題ありません。問い合わせ先:味香り戦略研究所、担当・小平(こひら)です。電話045-348-7201、ファックス045-333-8121
ラベル: 錦灘酒造