ちょっと、涼しいフォト便り

2009年7月27日月曜日 15:10

 蒸し暑い日々が、しばらく続きそうですね。こういう時期は、涼しい便りが有り難く感じられます。時には、蓮や睡蓮を眺めるのも一興。"世界最古の花の復活"大賀ハスで有名な府中・郷土の森公園脇の修景池、次いで寿中央公園へ出かけました。大賀ハスは大賀一郎博士の名に因んで付けられたもので、今や各所で観られます。


 まず最初の写真は、雨の宵、府中の寿中央公園にて撮影。

「祈り解く 蓮の蕾(つぼみ)に 雨白し」


蓮が雨に打たれて解ける様子からイメージしたフォト俳句です。


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 次の写真は、調布の深大寺植物園に咲く睡蓮。

「恋しくば 睡蓮の蘂(しべ)訪ね来よ 我が根国にて 咲きて待ちぬる」


B_sakaba 2506.jpg 睡蓮の蘂は、おおむね黄色で光を受けると黄金に輝きます。その根は泥中深く黄泉の国、つまり根の国まで続いているかに思うことがある。仏教文化に親しみがなくとも、誰しも神秘的な印象を持つでしょう。短歌は、亡き妻・イザナミを慕うイザナギの物語にヒントを得て詠みました。万葉人なら、こんな風に詠ずるだろうというパロディーの一種です。

 ギリシャ神話に登場する吟遊詩人・オルフェウスが、亡き妻・エウリュディケを冥界へ迎えに行く物語と同じですね。歌の中の「・・・咲きて待ちぬる」は、"髪をほどいて"の意・文語の動詞「ぬ・る」と、助動詞「待ちぬる」とをかけています。

 えっ、誰ですか。美しい幽霊が咲き開いて待つなら行ってもいい、なんておっしゃる紳士は・・。



 これは、池袋の立ち飲み屋「喜平」の主から送っていただいた岡山県の平喜酒造が新酒鑑評会で金賞を取った大吟醸です。それを、ひさえ夫人より拝領した淡いピンクの江戸切子でクィーといきます。いずれも桐箱に収まっておりました。


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 そして、親しいのみ仲間でユニークな毎日新聞の記者・鈴木琢磨さん著「今夜も赤ちょうちん」が届きました。フットワークの軽い記者らしい切り口と、登場人物が面白い。絵盃は、以前、高知の骨董雑貨屋のオバサンから貰ったものです。側面が春画なのでお見せできません。さて、どの酒をこの盃で頂こうか・・。


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