"とろ角・ハイボール"@バーカドヤ

2009年6月11日木曜日 16:19

 湯島天神下交差点から、不忍池側ブロックへ進んだ一つ目の筋を入ると、少しレトロな風情を残した裏路地風景が展開する。まずは地域猫との対面から始まり、老舗バーのさり気無い佇まいを眺めたりしながらぶらついてみる。小路の奥を覗くと、カフェ風でラフな店構えの「バーカドヤ」がある。大衆的ながら、黒を基調とした落ち着いたムードだ。棚がランダムに組まれたバックバーと7席ほどのカウンター、二つのテーブル席からなる。

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 "角"の文字をサントリー角瓶の亀甲型にデザインした看板ロゴが、新鮮で印象深い。店の角ハイボールは、断熱構造の銅製マグカップで供される。角瓶は冷凍庫で冷やされるため、ウイスキーの粘性が高まって、とろーりとまろやかになる。霜に被われた角瓶をカウンターへ置けば、南極の氷山が目に浮かぶ。これが角屋の定番、"とろ角・ハイボール"という訳だ。涼しくなったでしょうが・・。


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 ツマミの牛煮込みは、牛肉2kgを赤玉ポートワイン2升でじっくりと煮込む。タレは八丁味噌ベース。これが意外とさっぱりした味に仕上がっていて、角ハイとの相性がいい。


 メニューに「たえこさんの漬物」とあった。な~んだ、マスターのおふくろさんかぁ。シャキシャキとした歯ごたえと、ベテランらしい糠の漬かり具合が光っている。


 和風モダンと、角ハイボールの合うことをマスターは承知のようだ。深夜近くになると店の賑わいも増すらしい。隠れ家的な場所にありながら、路地奥の開放が味わえる。こっそりと誰かを案内したくなるのも止むを得んね・・。


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―――― 角ハイ旅は、まだまだ続きます。――――



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