〝ホッピー″を味わう会 in 福岡

2009年1月26日月曜日 13:20

 1月24日、福岡での〝ホッピー″を味わう会は、なんとボタン雪の舞う中に開催されました。お集まりいただいたメンバーの半数は、ホッピー経験者だったが、専用のホッピージョッキの使用となると、ほとんどが初めて。


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 焼酎(甲類)、ホッピー、専用ジョッキを冷やし、いわゆる〝三冷の作法″にのっとってドドーっと注げば、全員が見事な泡立てに成功。「カンパーイ」とジョッキを打ち鳴らし合う光景は、どこから見たってビアガーデンのノリだ。そして参加者全員が、本格的なホッピーの飲み口に一杯目で嵌った。さて、後はそれぞれ何杯飲んだやら・・。二次会では、へべれけに近い方もいらしたほどだ。飲みやすく、回りが速いことを、重々ご承知おき下さい。でも、後日の評判は上々。参加者から早くも、九州ウォーカーの編集部へ次会の開催希望メールがぞくぞくと寄せられている。


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 山口県を含む九州エリアのホッピー待望論は、本物です。



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ホッピー工場訪問記〜その4〜

2009年1月21日水曜日 12:05

 しばしの歓談タイムを設けて頂くも、ついつい生ホッピーの白と黒の計ジョッキ3杯飲んでしまった。


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「類さん、そろそろ時間ですよ」というカメラマン小平さんより無言の圧力。ほっとけば人にも酒にも溺れかねない寂しい性をご承知だ。大衆酒場での再会を約し、工場を後にした。



そして数日後。「イヤー、参りましたね。インフルエンザというやつでしょうか」。39.5度の高熱はハシカ以来ほとんど経験が無く、4日間もうなされっぱなし。だから、38度代に下がった時は赤飯でも炊いて祝いたい気分だった。そして、37度に突入した直後、ホッピーで祝杯。不思議と完治した。風邪には〝たまご酒″という手段を幼い頃から教わっていたので、〝百薬の長″の有難みも再認識。これで九州・福岡で開く今週末の催し「ホッピーを味わう会」も楽しめる。『九州大人のウォーカー』(角川クロスメディア)が主催するこの会は、とっくに定員オーバーで締め切りとか。会を御存知なかった九州のホッピー待望論者の方々、次の機会を・・。なんて、ちょっと気が早いか。


(ホッピー工場訪問記 終わり)


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ホッピー工場訪問記〜その3〜

2009年1月16日金曜日 21:25

 箱詰めされたホッピーがフォーク・リフト用の棚へ積み並ぶ最終工程では、キリンみたいな斑状の模様を施したロボットが活躍していた。


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 「近くの小学生たちが見学にこられても、喜んでくれますね」とは、加藤木工場長の話だ。地域社会へ解けこむ配慮も行き届いている。庶民飲料の製造と、それに携わる人々の温もりが、ホッピー味となって受けたのは自然の流れだろう。つくづく感じ入った。(続く)


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ホッピー工場訪問記〜その2〜

2009年1月13日火曜日 16:10

 近代設備は導入されているものの、親しんだホッピーの人懐っこいイメージが工場全体を包んでいる。どこか町工場の持つ人間臭さがあり、オートメーションと手仕事が仲良く同居していた。


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まだ温かい黒ホッピーの製造過程中の原酒を頂くと、これが黒かりんとうをほうふつさせる甘味にて旨い。


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(続く)


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ホッピー工場訪問記〜その1〜

2009年1月9日金曜日 13:22

 星の数ほどホッピーを飲んだなんて、ちょっと大袈裟かな。でも、東京の下町が拠点だった我が身にしてみれば不思議は無く、どこの酒場を廻っても、ホッピー、チューハイ、サワーと定番の焼酎カクテルだらけだった。中でも、ほぼホッピー専門店のような木場の大衆酒場へ通っていた。おまけにホッピーは商品名がそのままウィスキーやビール同様、飲料名となっており、ことさら印象深い。終戦後、昭和23年から販売し始めた頃は、リヤカーで大衆酒場へ届けたりもしたそうだ。飲兵衛の立場からなら、ひとかどのホッピー論が披露できるとしても、その製造現場を見ずしては少々心もとない。

 タクシーがホッピー工場へ到着すると、工場長をはじめお歴々が待っていてくださった。挨拶もそこそこに、麦芽系独特の匂いが漂う工場を見学することになった。(続く)


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新春のお喜び申し上げます。

2009年1月5日月曜日 13:16

昨年は、目一杯、立ち飲み取材の酒で暮れました。巡った酒場の軒数は思い出せません。お正月になって、ようやく体力作りの里山走りと年賀用の俳句初めです。

俳句は『大盃に 赤らの牛頭が 初鏡』、読みは〝たいはいに あからのごずが はつかがみ″。新年の季語は〝初鏡″で、年明けの初化粧や、鏡に我が身を映すの意となります。

〝赤ら″とは、酔っ払いの赤ら顔。″牛頭″が仏教でいう地獄の亡者を呵責する牛頭人身の鬼で、ギリシャ神話に出てくる半人半牛のミノタウロスとそっくり。きっと、後の仏教説話に影響を与えたのでしょう。俳画の中では、可愛く描きましたので添付します。丑年で、この牛頭みたいな大酒飲みを見たことがあります。「えっ、『古典酒場』の編集長?」。トンでもございません。あの方は美女ですから・・。ちなみに、僕も年男です。

 初原稿が、酒の専門誌『たる』(2月号)です。やはり、〆切りを正月に持ち越しました。内容は、独り酒の作法についての薀蓄めいたくだりを少々。

 今年こそは、大盃をあおるとも、決して自作の句『火酒過ぎて 亡者の船に 揺られたる』(かしゅすぎて もうじゃのふねに ゆられたる)なんて情け無いことにならぬよう、全国の酒蔵、酒場を巡る決意を固めております。でも、たまにズッコケても、お許し願いたい。吉田類 拝&盃。 (火酒:焼酎などのスピリッツ)


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