今回のスペシャルでは民俗学者の小松和彦先生をお迎えして、低山に棲むというモノノケ伝説からその魅力を語り合います。3/28(金)再放送です(初回放送3/24)。是非ご覧ください。
放送の中で紹介された山を少しご紹介しますね。(写真撮影:藤川満)
太忠岳(屋久島)には「山わろ」という小さな妖怪がいるという。うっかり踏んずけると怪我をするらしい。類さんがゴホンゴホンと咳をしていましたが、、、
俱留尊山(奈良)。楳図かずおさんの漫画のモデルとなった伝説の「蛇女」は、山の中腹のススキに囲まれたお亀池に住むという。ある女性が子を産んだ後に池の大蛇に変貌し、迎えに来た夫をなぜか食べちゃったらしい。何か深い事情があったのでしょうか。
屋島(香川)の妖術使いの化けダヌキは山の神様です。太三郎という名を持ち、数多くの武勇伝を残すタヌキなのです。
龍良山(対馬)のうっそうとしたスダジイの森の中にひっそりと赤い鳥居が立つ。この禁足地はオソロシドコロと云われ、本来人間は入ってはいけないのだ。「人間ではない」という証明をしなければならず、その方法がとても奇妙で、、、
日金山(静岡)はとても穏やかでのどかな景色が続く。しかし山寺には険しい表情の閻魔大王像が鎮座。聞けばここは「地獄の入り口」だという。足を踏み入れてしまったけど、そう、地獄には必ずお地蔵さんがいるのです。そっと手を合わせ現生に戻ろう。
子の山(埼玉)ではその昔山の上から疫病神を空に送り出したという。崇め奉り、人間の困りごとをまるッとお土産に持たせて去ってもらう。鬼は外。
鬼城山(岡山)の山城は「湯羅」という鬼が作ったという言い伝えがある。誰が作ったのか史実のわからない城なのだ。
人にとってモノノケとは何なのか。低山からは日本人と未知のものとの関わり方が見えてきます。スペシャル企画をぜひご覧ください。
NHKBSにっぽん百低山 スペシャル企画
「 ほろ酔いで語ろう低山の魅力 低山はモノノケの棲み所!?」
3/28(金)午後5時30分から再放送