酒場詩人も家にいます

2020年4月28日火曜日 17:28

酒場詩人も家にいます


  いやいや、たいへんなことになったなあ。そりゃあ酒場詩人だもの、旅に出て、酒場で出会い、語らい、物語を作ってきました。そして辛い時ほど酒場に行きたくなるってものじゃないですか。だけどそれをさせてくれないんだなあ、新型コロナウイルスってやつは。
 緊急事態宣言が出されてから酒場詩人・吉田類も家におります。正確に言うとアトリエです。原稿を書いたり、絵を描いたりしています。映画が好きだから映画も観ているかな。
人と人とが助け合わねばならないのに、人に合えないというのはこのウイルスの憎らしいところ。まどろっこしいところ。孤独にも耐えねばなりません。
そんなわけでSkypezoom、と、吉田類もいろいろ工夫しております。ラジオ出演の時には、このおかげで進行のアナウンサーさんの顔を見ることができるので、ずいぶんと話しやすいようです。
類さんも酒場が恋しいでしょう。心配でしょう。そして高齢の女将さんや大将がどうか元気でいてほしいと願っています。
吉田類は元気にしております。

(右手の絵は以前「NHKハート展」に出品したイラストです)

吉田類 責任編集 「旅人類 06」のお知らせ

2020年4月16日木曜日 13:17

吉田類 責任編集 「旅人類 06」のお知らせ


 旅人類06号は、叙情豊かな田園風景が広がる空知地方と広大なラベンダー畑や美しく波打つ丘の畑など、フォトジェニックな風景で知られる富良野・美瑛エリアを類さんが訪れました。
 空知地方は、石狩川を源とする豊かな水資源を活用した国内屈指の米どころ。かつては石炭の産出で栄え、炭鉱町は活気にあふれていました。石炭を運ぶための鉄道も早くから整備され、北海道開拓や産業の近代化を強く推し進めることになりましたが、近年ではその遺構が「炭鉄港」として人気を呼んでいます。
 
さらにワイナリーやヴィンヤード(ブドウ畑)が続々と誕生し、ワインの一大産地になっていることも、興味深いところ。類さんもそんな空知に魅了された一人。グライダーで鳥のように蒼穹を滑空し、滔々と流れる石狩川と広大な耕作地を眼下に眺め、
「農」の現場を訪ね歩く。


時に炭鉱遺構を訪ねては往時の栄華に思いを馳せ、時に、酒蔵やワイナリーでつくり手たちの物語に引き込まれる。夜はもちろん、地元で評判の酒場で杯を重ねることでしょう。(写真は、炭鉱メモリアル森林公園(旧三菱美唄炭鉱施設跡地)に残る「竪坑巻揚櫓」)
 一方、富良野・美瑛エリアでは、富良野産ホップを使った地ビールや、野生酵母を使った自家製ワインなど、この地に根差した酒のつくり手たちを訪問。サイクリングで色彩溢れる景色を堪能し、気になる飲食店へふらり。
 今号も巖谷國士、つげ忠男、久住昌之、久住卓也、和泉晴紀、山崎紗也夏、藤木TDC、三宅理一、ニシカワヨシエといった豪華執筆陣が類さんの旅物語を彩ります。



https://www.facebook.com/tabijinrui/
オールカラー144ページ
出版社: 共同文化社
発売日: 2020/3/26価格:1,100
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