私を大空に連れてって!
2020年2月7日金曜日 14:53
私を大空に連れてって!
昨年11月、吉田類は航空自衛隊松島基地で講演をさせていただきました。隊員の皆様も日々の厳しい訓練の合間に「吉田類の酒場放浪記」をご覧になり、安息のひと時を過ごしておられるとのこと。とても嬉しいですね。
松島基地は、皆様ご存知の航空自衛隊アクロバットチーム「ブルーインパルス」が所属する基地でもあります。2011年の東日本大震災の津波で基地は冠水、F-2戦闘機も水没するなど甚大な被害を受け、一時基地機能を喪失しました。
熊本地震の翌年に熊本市内を訪れていた類さんは、熊本城上空で旋回するブルーインパルスに遭遇。復興を祈念する飛行の姿にいたく感動したことから、今回の松島基地の訪問を大変楽しみにしていました。
講演の前に基地内の展示機と資料館の見学をさせていただきました。案内をしていただいたのはブルーインパルスのパイロットの河野守利さん。パイロットの皆様にはそれぞれニックネームがあり、佐賀出身の河野さんは「GABAI」だそうです。機体のことやパイロットのこと何をうかがっても興味は深くなるばかり。
不燃性の繊維で作られた服とキャップ。着心地はあまりよくなさそうだけれど、燃えない!安全!
全身装着は大変なのでヘルメットだけかぶらせてもらいました。
操縦席を再現したシートに掛けてみました。類さんが手で引っ張るしぐさをしているのは脱出装置の取っ手です。非常時のものとはいえ割と簡単に操作できるつくりなので間違えて引いてしまったらどうなるんだろうか、、。
展示館の屋上からはブルーインパルスの発着の様子が見学できるようになっています。機体が整然と並ぶ様子に大興奮。なんだかすべてがビシっとしている!
この日のブルーインパルスは、翌々日に航空祭の開催される茨城県の百里基地に向けて飛行するところでした。滑走路への移動の時にパイロットさんが手を振ってくれた~。燃料のにおいや噴射音、その臨場感に再び感激している間にブルーインパルスは空に消えていきました。
基地の最寄りの駅である仙石線矢本駅の駅名標にはブルーインパルスの絵が。普段はたいへん静かな駅と見受けましたが、航空祭の時にはこの駅が人であふれかえるそうです。当日は公共交通機関の利用が基本です。
1964年10月10日、当時3歳だった類スタッフの姉は物干し台の手すりにつかまり、ちいさな体を反らせてブルーインパルスの描く五つの輪を仰いでいたそうです。2020年も再び同じ光景に出会えたらよいなあと思うのでありました。