吉田類デザインラベル「そぞろ」と「まっすぐ」
2021年11月2日火曜日 13:45
吉田類デザインラベル「そぞろ」と「まっすぐ」
大変ご好評をいただいている三菱食品の「蔵べる」シリーズから新しい商品が発売されました。日本酒通に愛飲される晩酌酒を目指し、酒場詩人・吉田類がアドバイスを寄せました。そして味は科学の世界ですから、晩酌に最適な日本酒の味わいデータを分析した結果二つの銘醸蔵元にたどり着きました。
お酒のネーミング「まつすぐ」「そぞろ」とその書、ラベルを覆う模様は吉田類の作品でございます。
「まつすぐ」は類さんの故郷、高知県司牡丹さんのお酒『純米 豊麗司牡丹』です。土佐の人間は馬鹿正直で不器用、持論を曲げず、白黒はっきりさせたがる。それを表現したといいます。でも類さんの手描き模様がちょっと曲がっているのは、いくら土佐人だって優柔不断な時もあるよ、という事でしょうか。
模様はもともと墨と筆で描きました。ネガポジ反転させることで筆のかすれを軽やかに表現しています。色見本を取り寄せてもらうなど、ラベルの地の色はこだわりました。
「そぞろ」は宮城県のお酒『純米酒 浦霞』です。俳人の松尾芭蕉も見たであろう塩竈の風景を思い浮かべながら自作の句、
酔ひそぞろ天には冬の月無言(類)
から、この名を付けました。銀に浮かぶ霞のような水流のような表現は、屏風などに見られる日本の古典的な絵に倣ったものだと思われます。
とてもレアなお酒2種、全国で販売されていますのでお店で探してみてくださいね!