『吉田類のほろ宵通信・酒縁会』VOL10のご案内

2011年9月28日水曜日 17:22

吉田類が「まぐまぐ!」で提供している有料メルマガ『吉田類のほろ宵通信・酒縁会』VOL10のご紹介です。

INDEX

○類を探せ
 酒場詩人として日本中を旅する吉田類。今日はいったいどこにいるのやら?
吉田類の近況をインタビュー形式でレポートします。

   類さんとラジオの関係
   「古典酒場」倉嶋編集長登場
   吉田類と仲間達 チャリティーイベント
   次号まで待って
   類さんQ&A

○類さんへの質問
 このコーナーでは皆さんの質問にお答えします。

○酒縁話~吉祥寺「いせや」
 「酒縁話」では、類さん行きつけの酒場についての紹介もしてゆきます。 類さんが通った店の数は、ご本人によれば「天文学的数字」。そのすべてを記すことはとてもできませんが、これまで酒場放浪記に登場したお店はその後の様子などをレポートし、また、いまだ番組には登場していない、類さんのお馴染みの酒場についてもメルマガ特典情報としてお伝えしてゆきます

 吉祥寺の『いせや』は、類さんの『酒場放浪記』の記念すべき第一回放送でとりあげられた名店です。


                           
                          
 中央線沿線では最も有名な酒場のひとつ。精肉店として昭和3年に創業し、もつ焼きの酒場をはじめたのは昭和33年から。現在もタン・シロ・ハツ・レバなどの串焼きは一本¥80の安さで、多くのファンを集めています。

                             
 本店と公園店の二店舗があり、基本的には両店とも同じメニューですが、それぞれのロケーションの差によって店の雰囲気がやや異なっているのも面白いところです。
吉祥寺通りに面した本店は、2006年から長期間にわたって改築が行われました。 建物はかつての木造から14階建てのビルに変わったものの、店の佇まいはほぼ以前のまま。おそらく意図的に従来の雰囲気を残したのでしょう。新装開店をこころまちにしていた常連客たちも、昔のままのお店で落ち着いて酒肴を楽しむことができます。

 店内ではカウンター席がぐるりと焼き場を囲み、中では店の方が3人ほどで大量のモツや鳥、トウモロコシなどを焼いています。


                              
 道路に面した側のカウンターは立ち飲み用。焼き場を挟んで向かいの店内側のカウンターは椅子が置かれていて、さらにその奥にはテーブル席があります。

 その日の気分によって、立ち飲みにするのも座って飲むのも自由に選べるのが嬉しいですね。

 カウンター席で隣に居合わせた中年男性は、生まれも育ちも吉祥寺だそうで、
「中央線が高架になる前は大きな踏切があったんだよ」
と話してくれました。この店には子供のころからお父さんに連れられて来て、焼き鳥を食べるのが楽しみだったとのこと。

 現在ではファッショナブルな町として人気の高い吉祥寺ですが、当時は郊外の庶民的なエリアであり、いせやはその頃から地元に根ざした老舗の一軒です。

 今回、本店のお酒に関してちょっとした情報を耳にしました。これまで供されていた焼酎は「源氏」の銘柄。これに、カウンターに置かれた梅シロップを入れて飲むのが本店の定番でした。ところが、この「源氏」が最近生産終了になり、『いせや』でも銘柄を変えたとのこと。これまでの「源氏」は、馴染み客の表現によれば“直下型の酔い”をもたらしていたそうです。酔えば足元が激しくぐらついたのかもしれません。

 それに比べると、あたらしい焼酎はすっきりした飲みやすさ。これも美味しくいただけますが、ほんのしばらく前までの銘柄を早くも懐かしむ声もあるようです。ちなみに、現在でも本店と公園店では別の焼酎を出しているそうです。試しに味わい比べてみるのも面白いでしょう。

 公園店は井の頭公園入り口のすぐ傍にあります。公園に至る小道には、吉祥寺にふさわしくスタイリッシュなインテリアショップやカフェなどが軒を並べていますが、そんな中にモツを焼く煙がたなびいているミスマッチぶりは、なかなか俳味あふれる情景です。

 入り口近くのカウンター席があり、奥にはいくつかの座敷席が。公園に隣接しているだけに、広い窓の外には豊かな緑が広がります。

 類さん主宰の「舟」俳句会では、過去何度かこの座敷で宴をおこなっています。
今年正月の高尾山吟行の際も、ここで打ち上げ。高尾山から都心に帰る中継地点としても便利なロケーションです。また、数年前には井の頭公園一帯を吟行して、この店で句会を開いたこともありました。動物公園で象の花子を見たり、彫刻家・北村西望のアトリエを見学したり。
東京近郊に残る武蔵野の面影を十分に堪能した句会でした。



                          
 暑さもようやく和らいで、夕方の散歩もここちよくなってきた昨今。
 井の頭公園を散策して、帰りにいせやで一杯やってみたくなる季節ですね。

○立ち飲み案内~月島 大島や~
  はしご酒のお伴にこの1冊
 “立ち飲みブーム” の火付け役・類さんの立ち飲み店ガイド。
 都内の旨い店、こだわりの店、個性的な店をオールカラーで案内します。
 さて、今宵はどこで一献傾けよう。
    購入先 ⇒ http://www.amazon.co.jp/dp/4944124333/ 


○ほろ酔い・俳句会「舟」が、ネット上に船出します!
 吉田類さん主宰の俳句会「舟」は、これまで東京、札幌および各地で句会を実施しています。主に俳句作りを通じて人の縁をひろげようというのがきっかけでした。ただ、同時にお酒の会も催します。俳句と酒を媒体とする、言わば“酒縁俳句会”です。

皆様のますますの投句をお願いいたします。
優秀作には、菊水酒造日本酒缶を、佳作には夢音ハガキをお贈りいたします。

[募集要項]
 ○送り先: ruihoroyoi@gmail.com
 ○お名前(俳号・ペンネーム等も可)。
 ○ひとり二句まで。
 ○難読語、特殊な読み方には必ずふりがなをつけて下さい。
 ○作品は自作で未発表のものに限ります。

○類のおまけ動画
  普段テレビではなかなか見られない、吉田類の日常を動画でご紹介!

   類さん、したたかに酔う・・・

○YOSHIDA RUI ILLUSTRATIONS
 イラストレーターとしての顔を持つ吉田類。シュールアートの画家として活動し、パリを起点に何度も渡欧した実力の持ち主。そんな吉田類のイラストをご紹介していきます。今回は「酔っ払いエンジェル」です。

・ID   0001286094 
・価格   840円/月(税込)
・形式   PC・携帯向け/HTML形式
・発行周期 毎月第2月曜日・第4月曜日

※ 有料メルマガの購読などに関するお問い合わせは、reader_yuryo@mag2.com まで。

『吉田類のほろ宵通信・酒縁会』VOL9のご案内

2011年9月13日火曜日 17:05


吉田類が「まぐまぐ!」で提供している有料メルマガ『吉田類のほろ宵い通信・酒縁会』のVOL9のご紹介です。

INDEX
  類を探せ
酒場詩人として日本中を旅する吉田類。今日はいったいどこにいるのやら?
吉田類の近況をインタビュー形式でレポートします。

    津山、出会い旅
    緑と水に恵まれた土地、津山
    津山のホルモンに降伏!
   
  類さんへの質問
 このコーナーでは皆さんの質問にお答えします。

  酒縁話~門前仲町の煮込み名店「大阪屋」
門前仲町の「大坂屋」も、類さんが長年通っている名店です。深川八幡宮の門前町として旧い歴史をもつ門前仲町。現在も江戸情緒あふれるこの町にふさわしく、大阪屋はすっきりした和風の佇まいで、純白の暖簾に「牛にこみ」と記されています。

  
創業は大正13年。当初屋台から商売を始め、やがて現在の地に開店したとのこと。大正末年といえば、日本ではまだモツ料理がさほど一般的ではなかった時代ですから、モツ煮の店としてはかなりの老舗といえるでしょう。
メニューはきわめてシンプルで、メインの煮込みはシロ(腸)・フワ(肺)・ナンコツのモツ三種のみ。モツは串に刺されて煮込み鍋で煮られます。やや甘みのあるタレは大坂屋独自の味。モツにからめると絶妙の味わいとなります。第二次大戦末期、空襲の際には先代はこのタレをもって逃げた、というほど貴重な逸品です。

 
                                                                            
お酒は、梅わりの焼酎が一番の人気。濃厚なタレに対し、すっきりとした焼酎の味わいがよく合います。
串はやや小ぶりなためか、ひとりで大量に食べてゆく健啖家も間々いるとか。それで、早い時間でも品切れになってしまうことがあるんですね。
もつ煮の他には、卵スープがおすすめです。生卵をそのままもつ鍋に入れて、半熟になる頃とりだし、殻を剥いてタレをかける。単純なメニューですが、最後にこれを味わえば大阪屋のフルコースとなります。
お店を一人で賄うのは、佐藤元子さん。おじいさんの代から数えて三代目の店主になります。店内には先代店主のお父様の写真が掲げられ、佐藤さんの仕事ぶりをやさしく見守っているようです。顎に美髯をたくわえた老人が悠然と鍋のむこうに鎮座する様子は、昭和の下町ならではの暖かい雰囲気を伝えています。

       
                                                                   
元子さんは、類さんの主宰する「舟」俳句会の初期に参加してくださっていました。亡き友を偲ぶ句など、心根のやさしいお人柄を感じさせる句を数多く詠んでおられます。
かつて、類さんがこの店で詠んだ句
天地(あめつち)はまだ混沌の炎暑かな
鍋の中でグツグツと煮える濃褐色の煮込みから、「古事記」の国産みの神話のイメージを得ています。まだ形を成さぬカオス(混沌)のエネルギー。とすれば、鍋の中に差し入れられる菜箸は神話の「天沼矛(あめのぬぼこ)」であり、女将は女神ということになりそうです。
さて、最近この大坂屋の常連客にとってたいへん嬉しいニュースがありました。女将の娘さんが、店を継いでくれることに決まったそうです。旧き良き酒場も、後継者不在で店をたたまざるを得ないことが少なくありません。ことに近年、東京ではそうしたケースが増えてきているように思えます。そんななかで、親子4代にわたって秘伝のタレを守り、伝えてゆけるのはまことに喜ばしいことです。
今年で創業87年の大坂屋。百年酒場となるのはほぼ間違いなさそうですね。


  ○ 立ち飲み案内~勝どき かねます~
     はしご酒のお伴にこの1冊
     “立ち飲みブーム” の火付け役・類さんの立ち飲み店ガイド。
     都内の旨い店、こだわりの店、個性的な店をオールカラーで案内します。
     さて、今宵はどこで一献傾けよう。
       購入先 ⇒ http://www.amazon.co.jp/dp/4944124333/ 
 
○ ほろ酔い・俳句会「舟」が、ネット上に船出します!
  吉田類さん主宰の俳句会「舟」は、これまで東京、札幌および各地で句会を実施しています。主に俳句作りを通じて人の縁をひろげようというのがきっかけでした。ただ、同時にお酒の会も催します。俳句と酒を媒体とする、言わば“酒縁俳句会”です。
皆様のますますの投句をお願いいたします。
優秀作・佳作の作者の方々には、毎回素敵な賞品をお贈り致します。

 [募集要項]
○送り先 ruihoroyoi@gmail.com
○お名前(俳号・ペンネーム等も可)
○ひとり二句まで
○難読語、特殊な読み方には必ずふりがなをつけて下さい。
○作品は自作で未発表のものに限ります。

 ○類のおまけ動画
  普段テレビではなかなか見られない、吉田類の日常を動画でご紹介!

      緊張感がそれほどでもない楽屋

 ○YOSHIDA RUI ILLUSTRATIONS
イラストレーターとしての顔を持つ吉田類。シュールアートの画家として活動し、パリを起点に何度も渡欧した実力の持ち主。そんな吉田類のイラストをご紹介していきます。今回は「酔っ払いエンジェル」です。

   ・ID   0001286094
   ・価格   840/月(税込)
   ・形式   PC・携帯向け/HTML形式
   ・発行周期 毎月第2月曜日・第4月曜日

※ 有料メルマガの購読などに関するお問い合わせは、reader_yuryo@mag2.com まで。

吉田類さん 東日本大震災義援イベント第2回が開催されました

2011年9月12日月曜日 16:10

  • 〈事務局からのお知らせ〉
一昨日、910日に、東京都渋谷区の笹塚ボウルにて「吉田類と仲間達~我々酒呑みに何ができるのか~」「被災地に届け!酒場詩人:吉田類とその仲間達によるチャリティトークショー。ご来場のみなさまと一献傾けながら彼の地に思いを馳せる。合い言葉は『我々酒呑みにできることは、楽しく笑って酒を呑むことだけだ』」が開催されました。
当日は、250名近くのご来場があり、ホッピービバレッジ、キンミヤ焼酎でおなじみの宮崎本店、菊水酒造、錦灘酒造の各社にご協賛いただき、清涼飲料・お酒の試飲、トークショーやチャリティーコンサート、類さん参加のボウリング大会などが行われ、会は盛況のうちに終了いたしました。
会では、参加者一同、東北地方の復興と繁栄を願い、身近なところから自分達にできることについて、改めて想いを巡らせる貴重な機会となったことをご報告申し上げます。また、ご参加いただきました方々、ご協賛いただきました各社、関係者各位にこの場を借りて御礼申し上げます。
尚、当日の入場料、販売グッズ収益の一部などは各社より日本赤十字などを通じて東北地方への義援金とさせていただきます。





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