蔵べるシリーズで、2商品の開発に参画しました!

2021年10月5日火曜日 17:12

 蔵べるシリーズで、2商品の開発に参画しました!



 新型コロナ感染症禍も一段落し、今月10月から全国的に緊急事態宣言、まん延防止等重点措置も全面解除となり、街中の居酒屋に灯が戻ってきましたね。引き続き、感染症対策に気をつけないといけませんが、友人や恋人、会社の同僚と、また家族で、これまで我慢してきたお酒や食事をルールを守りながら楽しんでいければよいのかなと思っています。さて、昨年、1年間お世話になった三菱食品の「蔵べる」シリーズから新しい商品が本日発売開始となりました。


 日本酒通に愛飲される晩酌酒を開発出来ないかとの想いから、吉田類がアドバイスをし、味香り戦略研究所が持つ数ある日本酒の味わいデータより示された最適な味わいを表現出来る 2 つの銘醸蔵元に辿り着きました。


 商品名には吉田類が感じたお酒のイメージを自作の詩で表現。ラベルの書も背景(紋様)も吉田類が描きました。 製造は日本を代表する銘醸蔵元、宮城県「浦霞」醸造元の株式会社佐浦、高知県「船中八策」醸造元の司 牡丹酒造株式会社に委託、それぞれ食卓のシーンを豊かにする晩酌酒にぴったりな味わいに仕上がりました。今回はこの2銘柄のネーミングの由来をご紹介いたします。



〈純米 豊麗司牡丹〉

【まつすぐ】





【ネーミングの由来】
 僕の故郷土佐の飲酒スタイルの一つに‶返杯(へんぱい)″がある。酒席で人と対面した時、「まあ、一杯」と盃を差し出して挨拶する。受けた方はクイッと飲み干して同じ盃を相手に返す。このやり取りを交互に繰り返す作法が‶返杯″。相手が目上の人であっても失礼には当たらない。‶酒席では人は皆平等″が土佐流だ。
 小さな盃ながら相手が変わったり、回数を重ねるとしこたま酔う。酔えば本音でトークするのが常。馬鹿正直で不器用だから論争になることも珍しくない。けれど、これも土佐では心に裏表がないとされて許される。また、持論を曲げない頑固な男は‶いごっそう″と呼ばれるが、おおむね嫌われることがない。
 そんな飲兵衛たちの酔い方は‶まつすぐ″なのである。

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〈純米酒 浦霞〉

【そぞろ】





【ネーミングの由来】

 酒の味わいは一幅の景の眺めに似る。それが‶ああ松島や・・″のような絶景なら尚いい。もっともこの五・七・五は芭蕉の詠んだものではない。芭蕉は松島の風光明媚を『おくのほそ道』の紀行文で存分に記した。それゆえ句を詠まなかったともいう。序には「松島の月先(まづ)心にかかりて」とあり、本文の松島のくだりは名文とされる。

 僕は松島と蔵元のある塩釜を結ぶ遊覧船で幾度か楽しんだことがある。持参した地酒は、無論「浦霞」だ。絶景を演出するのは‶月″だろう。それが松島を抱く‶浦″と‶霞″にかかっていれば申し分ない。僕の句に「酔ひそぞろ天には冬の月無言」がある。‶そぞろ″はここから採った一語だ。

 僕は今日もひとり、心安らぐ景と旨酒をもとめて‶そぞろ″歩く。



 さて、レアものの日本酒ですが、全国販売されるとのこと。店頭で探してみて、是非ご愛飲ください。


たのしいお酒.jp  https://tanoshiiosake.jp/8751