吉田類の俳画作成風景~酒と文学展@高知県立文学館

2017年11月30日木曜日 13:29


吉田類の俳画作成風景~酒と文学展@高知県立文学館

高知県立文学館で『酒と文学展~「土佐日記」から吉田類まで』がはじまりました。会場では類さんの俳画も展示されています。ここで類さんの俳画作成風景をご紹介。
 
 類さんの使っている紙は「土佐和紙」と呼ばれる高知名産の和紙です。和紙といっても厚さが何段階もあるんです。オブラートのような薄さのものから、家具の一部としても使われるような厚みと強度を持つものまで、その用途によって使い分けられています。墨を置いた時ににじみが少なく、類さんの筆運びをそのまま残してくれます。

 仁淀村では、土佐和紙を作る材料の「こうぞ」を煮溶かす装置を転用して焼酎の蒸留をしたといわれています。どこまでもお酒の縁が付いてまわる酒場詩人・吉田類です。土佐和紙にも敬意をこめて一筆一筆を運びます。
 基本は筆や筆ペンを使ってするする~と描き、その上からパステルなどを使い色鮮やかに仕上げていきます。お酒の瓶はあくまでも絵のモチーフとして置いてあるらしいんですけど、ときどき飲んだりもします。遠くにビールが霞んで見えます。
 
  高知へお越しの際は是非高知県立博物館にお寄り下さい!

○酒と文学展
 会期:11/25(土)~20181/14(日)