冬の古都でちょっと、ゆる~り・奈良
2013年1月21日月曜日 16:23
~青丹よし 奈良の都にたなびける 天の白雲 見れど飽かぬかも~
万葉集にも詠われた古都奈良にて昨年12月「吉田類さんと大和の国で飲もう会」(奈良新聞主催)が開催されました。
会場となったのは奈良市内にある『奈良町 あしびの郷』。奈良漬の老舗『あしびや本舗』さんの敷地内にある複合施設です。奈良町とは、奈良中心部の古い町並みを残す地域一帯の呼び名です。
江戸時代からの町屋が軒を連ね、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。近年はカフェなども出来ているそうで、散策がよりいっそう楽しめそうですね。
この町では、家の軒先に可愛らしい真っ赤なお手玉のようなものがぶら下がっているのをよく見かけます。これは地元の人々が親しみを込めて呼ぶ「庚申さん」(庚申信仰)の「身代わり猿」というもの。人間の犯した悪行の罰を代わりに受けてくれるのだそうです。そう言われてみると、のけ反ったような形がいじましいですね。
奈良市内にはいわゆる“酒場”があまり存在しないとのことですが、参加者の皆さん「酒場詩人」の話を熱心に聞いていらっしゃいました。
大和は日本酒発祥の地。選び抜かれた9銘柄を醸造する蔵元が集まった「大和の地酒の会」のお酒がズラリと並びます。グラスの数もすごいですね。
前半は類さんのトーク、後半は参加者の皆さん待望の懇親酒宴という2部構成。類さんはお色直しでリラックススタイルにチェンジし、乾杯で酒縁の輪を広げるべく、グラス片手に各テーブルを回ります。大和の地酒を酌み交わしながら、時間いっぱい奈良の皆さんと語り合っていました。
冬の若草山は、毎年1月第4土曜日に行われる伝統行事「若草山の山焼き」で早春の知らせを待つばかり。角切り後のさっぱりとした鹿達に「しかせんべい」で挨拶を済ませ、次の旅へと急ぐ類さんでありました。
(おまけ)東大寺 二月堂裏参道にて