著者の西潟正人さんは神奈川県逗子市で地魚料理店「魚屋(うおや)」を20年間営み、魚に関する著書も数多く出されています。
~~「魚屋(うおや)」店主・西潟正人と、酒場詩人・吉田類との出逢いは、二〇〇九年十月。西潟氏が企画した三浦半島、佐島漁港沖の大謀網(大型定置網漁)見学であった。(カバー掲載の文より)~~
この時の様子は、酒王2009年10月の記事「三浦半島、佐島漁港沖の大謀網(だいぼうあみ)を見る」に、レポートされています。http://sakeo.shopdb.jp/2009/10/blog-post_25.html
“魚縁”があったのですね。
本で紹介されている魚は40種類以上。西潟さんの哲学は「釣った魚は食べる」というもの。外見が奇妙・珍妙な魚や、値も付かず見向きもされないような魚も、このエッセイの中では必ず食べる。魚を捌く過程も詳しく書かれていて、特に皮を剥いで白身が出てくるシーンには食欲をそそられます。その魚ならではの食べ方があり、「ハコフグ」の合理的かつほほえましい料理など、きっと類さんも「飲みたいな~」などとつぶやきながら絵筆を動かしたに違いありません。
(写真は「コノシロ」の頁)
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