今年で四回目、桜が開花する時期に恒例となっている新潟県・菊水酒造さんで開催の「舟」俳句会の新潟開催「菊水観桜句会」が、4月21日(土)に開催されました。過去、三回は、あいにくの天候であったり、桜が満開前での開催であったりと、少し心配していましたが、今年は、菊水酒造さんの地元、新潟県新発田市は、桜が当日、満開!
首都圏からの参加者、そして地元からの参加者が集い、菊水酒造「日本酒文化研究所」やオーガニック蔵の先駆けである「節五郎蔵」の見学からスタート。
その後、参加者は菊水酒造さんが立地する加治川沿いを散策、思い思いに俳句のネタ探しを行ないました。あちらこちらにつくしがすくすくと育っていました。
加治川は、かつて東洋一の桜並木として全国的にも有名でしたが、1967年の羽越水害の影響で一部が流され、水害後に伐採され、かつての風光明媚な光景は過去のアルバムなどで確認するしか術がありません。現在、地元では苗木を植樹し、かつての桜並木の復元に力を注いでいるとのことです。
さて、俳句会では、菊水酒造が誇るワインボトルをリサイクルして使用するという日本酒「スタイルボトル」や、日本酒ベースの梅酒、果実・野菜リキュールなどを提供していただきました。
地元名産のちまきや蒸気パン(ぽっぽ焼き)を酒の肴に、皆さん、俳句を披露して行きます。
今回の俳句会での優秀句は、次の五句です。
酒の神 麹の床に 春眠す 泥頭
行過ぎる 春を閉じ込め 酢味噌和え 杉山
春の香を 散らす列車に 腕を振り 前澤
花散りて 地蔵様にも 髪飾り 夢音
ホームにて 揃いの桜(はな)に 見送られ 佐々木
そして、われらが類さんは、次の二句を詠まれました。
黄水仙 マドモアゼルの 吐息かな 吉田類
残雪の 連峰よぎる 少女かな 吉田類
毎年、美味しいお酒と酒の肴を満喫できる菊水観桜句会。参加者は皆、大満足のようでした。(柳香)
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