9月22日(日)@笹塚ボウルで開催の『吉田類と仲間達Vol.6』に北海道広域道産酒協議会「パ酒ポート」 http://pashuport.jp/ が、新たに参加いただくことになりました。「パ酒ポート」が企画運営するスタンプラリーでは、「食」と「観光」と「ツーリズム」を結びつけ、北海道産酒の普及・促進に向けた様々な取組を全道の清酒、ワイナリー、地ビール、ウイスキーメーカーと協力して行っています。
今回は、北海道小樽市の北の誉酒造さん http://kitanohomare.com/ のご協力により『純米吟醸 北の旅人』を、北海道夕張郡栗山町の小林酒造さんhttp://www.kitanonishiki.com/ のご協力により『まる田』を、北海道旭川市の高砂酒造さん http://www.takasagoshuzo.com/ のご協力により『一夜雫清酒』を、会場でお楽しみいただけます。
北の誉酒造さんの『純米吟醸 北の旅人』は、北海道の雄大な自然の中、選りすぐった北海道産の酒造好適米「吟風」を100%使用し、低温でゆっくりと発酵させた、朝露のようなさわやかな吟醸香と爽快な口当たりが特長の北海道限定品のお酒です。
北の誉酒造さんは、1901年(明治34年)に創業者の野口吉次郎(石川県出身)が北海道小樽で醤油醸造業に奉公後、暖簾分けを受け、独立し、清酒『北の誉』を製造したのが始まりです。その昔、小樽の水は、日本中の港町を旅した船乗り達に“水は東の小樽”と言わしめたほどの名水の地であり、清冽な雪清水と、澄みきった空気の寒冷な気候は、酒造りに適した風土でした。この恵まれた自然の中で「一滴一滴に自然がある」を精神として、雪の舞う厳寒期の仕込みにこだわるなど、北海道らしい酒造りの伝統を守っています。『北の誉』の命名には「この北の地で、褒め称えられる人、褒め称えられる酒、褒め称えられる酒蔵であろう」との想いが込められています。
類さんには、「酒場放浪期」という番組中で、お得意先の飲食店様にて『北の誉』を味わっていただきました。
『まる田』は小林酒造さんの小林家の屋号であり、北の錦の『道産米で造る現時点での最高峰の純米酒』です。北海道初の酒米を目指して開発された、吟風(空育158号)を使用した純米酒で、原料米の個性である味の厚みをどう力強く表現するかを目標に取り組んでいるとのこと。酒本来の色と米の力強い旨味を大切に仕上げた濃厚な味わい。料理に負けない酒質で油を使った料理、肉料理に相性が良いのが特徴です。
小林酒造さんは、1878年(明治11年)札幌で創業、1900年(明治33年)に豊かな自然に恵まれた栗山町に酒蔵を移転。1978年(昭和53年)には創業100周年を向かえ、レンガ造りの建物を含めた13棟が2006年(平成18年)国の登録有形文化財に登録されています。大変歴史ある酒蔵さんです。2012年の秋には、類さんの北海道の句会「北舟」の吟行で小林酒造さんを訪れています(この時の様子は酒王のレポートをご覧下さいhttp://sakeo.shopdb.jp/2012/11/blog-post.html)。
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10月3日(木)には、北海道札幌センチュリーロイヤルホテルにて小林酒造さん協賛のイベント『吉田類の大居酒屋』が開催されます。http://www.cr-hotel.com/news/detail/front/69
高砂酒造さんの『一夜雫清酒』は、厳寒期の旭川、雪と氷のみを使い、三夜かけてアイスドーム(雪氷室)作りが行われ、この室の中は、温度・湿度共に酒造りには最高の条件が備わり、静寂に包まれたアイスドームの中で、吊下げた酒袋から一滴一滴、落ちる雫のみを集めたお酒です。原料は最高級酒造好適米として名高い「山田錦」を35%まで磨き使用しています。丁寧に仕込み、じっくりと低温発酵させたこのお酒は、さっぱりした飲み口とフルーティな味わい、ほのかに香る甘さと均整の取れた酸味も華やかな贅沢な銘酒です。
高砂酒造さんの前身である小檜山酒造場が創業したのは、開拓時代も終わりに近づく1899年(明治32年)。旭川で酒造りが盛んになっていった背景には、水資源の豊富さや稲作の定着、蒸米のための燃料となる伐採木資源などが挙げられますが、鉄道の開通と陸軍第七師団の設営により、旭川の酒造りの隆盛は、軍都として、また商都として活況を呈していく旭川の様相を映し出す鏡でもありました。大正15年。小檜山酒造場は「全国酒類品評会」で見事、北海道初の金賞を受賞し、全国に名を知られるようになりました。その後、合併吸収などを通じて高砂酒造と名を改め、同社のブランドの『国士無双』は、男性的で爽やかな淡麗辛口のお酒として、瞬く間に全道・全国に広がり、現在でも多くの方に親しまれるようになりました。近年では、雪中にタンクに入ったお酒を埋めて低温熟成貯蔵する雪中貯蔵酒や、地中に埋めたタンクの中に純米大吟醸を詰めた斗瓶を雪と氷とともに貯蔵し、夏に取り出す氷雪囲いなど、厳寒の地 北海道ならではの自然を利用した造りで、北の旨酒を醸しています。類さんとは、以前、「道産酒放浪記」という雑誌の取材でご一緒させていただきました。
北の自然と歴史に育まれた「米本来の旨味こそ酒の命」を地で行く北海道産酒の数々。
笹塚での出会いが楽しみですね!
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