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2012年12月27日木曜日

埼玉県が誇る全量純米蔵~神亀酒造さん~

埼玉県蓮田市、武蔵野の雑木林に囲まれた神亀酒造さんは、嘉永元年(1848年)に創業した老舗酒蔵です。敷地内には樹齢100年を越える銀杏が落葉を重ねていました。類さんと並ぶ女性は神亀酒造の小川原良征社長(7代目)のお嬢さん。大学で醸造を学び、時に社長にダメ出しもする頼もしき8代目とのこと。
 前回「テレビ番組撮影風景~」の記事内で「漫画『夏子の酒』のモデルになった蔵元さん」と紹介しましたが、正確には尾瀬あきら作『夏子の酒』の続編『奈津の蔵』のモデルになった酒蔵さんです。


麹室では職人さんたちが黙々と作業をしています。室温は30度。外気で冷えたカメラのレンズが、たちどころに曇ってしまいます。

 小川原社長が持ち上げているのは「麹蓋(こうじぶた)」といわれるもの。
 これを使って麹を作ります。手を入れるとほんのりと暖かく、本来はこの熱によって室温を調節するのだそう。これを重ねて並べるときの間隔(隙間)も大事なのだとか。この仕込み方は400年以上前の室町時代から受け継がれてきているそうです。
 美しく筋目を付けられた出麹を前に「これはまるで枯山水のようですね~」と類さんが言ったとか言わないとか。勧められた麹を口に含むと、ほんのり甘い味。
 もろみタンクでは、お酒がじわじわと発酵しています。
 お酒とおつまみを並べて対談の撮影です。神亀酒造さんを代表するお酒「ひこ孫」のネーミングのエピソードにしみじみ…。
 事務所の傍らに置かれたこの写真は、昔の職人さん達の食事風景です。山盛りのご飯が眩しいですね。職人さんの横顔には酒蔵を支える力強さが滲み出ています。現在も小川原社長の奥様が栄養面を考慮しながらまかないを作っているとのこと。出汁をとる鰹節は毎朝、社長自らが削るそうですよ。
 麹蓋にサインをする類さん。「類麹」とか出来ちゃったりして…。
 類さんが手にしているゆずは、小川原社長が木に梯子を掛けてひょいひょいともいでくれました。お人柄が温かく、とても素敵な方なのです。敷地内には社長が拾って育てた猫が数匹住んでいます。

 神亀酒造さんとはここでお別れ。
 類「どうも、おじゃましました。」
 猫「飲み過ぎるなョ」

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